新宿伊勢丹本館の2階、エスカレーターを上った目の前にポップアップショップがありました。
チージィーポッシュという私にはちょっと覚えにくい名前のお菓子は富山の洋菓子工房が羊の乳で作ったイタリア製のチーズ、ペコリーノ・ロマーノの風味を生かしたクッキーです。
かわいい缶のケースに入っているクッキーを覗き込んでいると、店員さんが案内用の小さいカードを持ってきて説明してくれました。
店員さんによると2つのクッキー缶があり、定番だと紹介してくれたチージィーポッシュのクッキー缶には焼き加減が違う2種類のクッキーが入っています。生地を3段絞りにして生チーズの風味を感じる程度の焼き具合にしたレア焼きのクッキーと、生地を2段絞りにして焦げたチーズの旨味を感じるまでの焼き具合にしたコゲ焼きのクッキーです。缶には6つのペーパーカップが入っていて、1つのペーパーカップには2枚のレア焼きの間に1枚のコゲ焼きを挟んでいます。そしてペーパーカップの間にはレモンメレンゲが敷き詰められていました。
もう一つのクッキー缶は「チージィーポッシュ コゲカン」という商品名で、コゲ焼きは生地を3段絞りにし、レア焼きは生地を2段絞りにして、ペーパーカップには2枚のコゲ焼きの間にレア焼きを挟んでいます。チーズを焼いた感じが好きな人にはこちらがお勧めということでした。
クッキー缶にもデザインの工夫があります。定番のチージィーポッシュは白い缶の表面にイエローを施してチーズを連想させ、その中に青でネズミとネコと花を描いています。もう一方の「チージィーポッシュ コゲカン」は白い缶の表面にピンク色を施し、そこにイエロー缶と同じ模様を描いていました。
チージィーポッシュを作っているのは富山で洋菓子専門工房を運営している ZAXFOX という会社です。専用のウェブサイトから毎週火曜日と日曜日の午前10時から数量限定で通信販売を受け付けています。ウェブからの申し込みも大変なようなので、伊勢丹のポップアップショップですぐにクッキー缶を購入できたのは運が良かったのかもしれません。残念ながら伊勢丹での出店は10月22日までということでした。
チージィーポッシュはクリエイティブユニットKIGI とのつながりで料理研究家の福田里香さんと出会い、試作を重ねてできた商品ということでした。
また、ZAXFOX には SAKURA SWEETS というチーズケーキやサブレのブランドもありました。
(2024年10月22日)