F1、2024年シーズンは第22戦ラスベガスGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンがワールド・チャンピオンシップを決めました。

 決勝レースで5位入賞し、6位入賞した年間ランキング2位のマクラーレン、ランド・ノリスとのポイント差を広げ、ノリスが残り2戦で優勝、ファステストラップのすべてのポイントを獲得したとしても、フェルスタッペンを超えることができなくなりました。

 フェルスタッペンは4年連続のチャンピョンに輝きました。

 世界最高峰の自動車レース、F1は2024年シーズン最後のトリプル・ヘッダーが始まり、ワールド・チャンピオンが決まるかが焦点になっていました。

 全24戦の中の第22戦ラスベガスGPが始まる前の時点で、ドライバーズ・ランキング1位のレッドブル、マックス・フェルスタッペンと2位のマクラーレン、ランド・ノリスのポイント差は62ポイントでした。第23戦カタールGP、最終戦アブダビGPの2戦で獲得できる最大ポイント数の合計は60ポイントです。フェルスタッペンは今シーズン8勝でノリスの3勝を上回っています。同ポイントの場合は勝利数が多い方がチャンピオンとなりますので、フェルスタッペンはこのラスベガスGPでノリスから3ポイント以上引き離されることがなければ年間チャンピオンを獲得します。

 ラスベガスGPはアメリカ・ネバダ州ラスベガスのストリートサーキットで開催されました。予選は現地時間の11月22日金曜日午後10時から始まりました。日本時間では23日土曜日午後3時スタートでした。

 ポールポジションを獲得したのはメルセデスのジョージ・ラッセルでした。Q3で1分32秒312を記録しています。2位にはフェラーリのカルロス・サインツが入り、前戦ブラジルGPの決勝で3位に浮上したアルピーヌのピエール・ガスリーが今回の予選でも3位に入りました。

 4位がフェラーリのシャルル・ルクレール、5位がレッドブルのマックス・フェルスタッペンで上位5人が1分32秒台を記録しています。マクラーレンはランド・ノリスが6位、オスカー・ピアストリが8位。マクラーレンはノリス、ピアストリとも、練習走行、予選で1分32秒台を記録することができませんでした。二人の間に入って7位になったのはVCARBの角田裕毅でした。

 決勝は現地時間11月23日土曜日午後10時からスタートしました。日本時間では24日日曜日午後3時です。

 スタート直後、フェラーリのルクレールは4番グリッドから2番手に上がり、トップのメルセデス、ラッセルを追いかけますが、オーバーテイクできず、最終的に4位に戻ってしまいます。気温が10度台と低い環境ではメルセデスのマシーンが好調で10番手からスタートしたハミルトンは順位を上げ2位まで浮上しました。3番グリッドからスタートしたアルピーヌのガスリーはエンジントラブルでリタイア。3位はフェラーリのサインツとなりました。

 レッドブルのフェルスタッペンが5位、マクラーレンのノリスが6位とこの二人は予選と順位が同じとなりました。ノリスはファステスト・ラップを獲得しましたが、フェルスタッペンとのポイント差が広がり、フェルスタッペンのワールド・チャンピオンが確定しました。

 マクラーレンのもう一人のドライバー、ピアストリは7位でチェッカーを受け、マクラーレンは6位、7位にファステストラップで15ポイントを獲得。フェラーリは3位と4位で27ポイントを得て、コンストラクターズランキングのトップと2位のポイント差が24ポイントまで縮まりました。マクラーレンと3位のレッドブルの差は53ポイントで、上位3チームがコンストラクターズ・チャンピオンを狙える位置にいます。

 ドライバーズ・ランキングのトップが決まりましたが2位のノリスと3位のルクレールは21ポイント差まで近づき、4位のピアストリと5位のサインツも9ポイント差に縮まっています。2位争い、4位争いの行方も注目されます。はノリスと24ポイント差まで迫っています。決勝でルクレールが1位でチェッカーを受け、ノリスがポイントを取れなければ逆転されますので、ノリスとしてはフェルスタッペンよりもルクレールに気を付けなけえればなりません。

 チームのドライバー2人のポイント合計で決まるコンストラクターズ・ランキングも注目されています。現在トップのマクラーレンと2位のフェラーリの差は36ポイント、さらにフェラーリと3位のレッドブルの差は13ポイントに過ぎません。チームのドライバー2人が残り3戦で獲得できる最大ポイント数の合計は146ポイントですので、この3チームのなかでどこがコンストラクターズ・チャンピョンになってもおかしくない状況です。

 なお、メルセデスのコンストラクターズポイントは前後のチームとはどちらも146ポイントを超えるポイント差がありますので、4位のポジションは確定しています。

 

練習走行1 P1 (2024年11月21日木曜日開催)

 世界最高峰の自動車レース、F1の2024年シリーズはいよいよ終盤のトリプル・ヘッダーが始まりました。

 アメリカ・ネバダ州ラスベガスのストリートサーキットで現地時間21日木曜日の午後6時30分から1時間の練習走行1回目、P1が始まりました。日本時間では22日金曜日午前11時30分スタートです。

 ベストラップの上位3人はメルセデスのハミルトン、ラッセル、マクラーレンのノリスで、この3人が1分35秒台でした。ただ、1位のハミルトンから3位のノリスは0.953秒の差がありました。

 ドライバーズランキングトップのレッドブル・フェルスタッペンは5位に入りました。ドライバーズランキング2番目のノリスが3位ですので、この順位が決勝の順位だと仮定した場合、このレースで得られるポイント数の差は5ポイントノリスが上回りますので、フェルスタッペンのワールドチャンピョンはここでは決まらないということになります。

 また、コンストラクターズではトップのマクラーレンはもう一人のドライバー、ピアストリが8位でノリスと合わせたポイントは19ポイント、フェラーリのもう一人、サインツが6位で二人の合計は16ポイントですので、1番目のマクラーレンと2番目のフェラーリとの差は広がることになります。

練習走行2 P2 (2024年11月21日木曜日開催)

 F1 2024年シリーズ第22戦ラスベガスGPは現地時間11月21日木曜日午後10時から2つ目の練習走行、P2が始まりました。日本時間では22日金曜日午後3時スタートです。

 ベストラップタイムの上位3人はメルセデスのハミルトン、マクラーレンのノリス、メルセデスのラッセルでした。上位2人が1分33秒台を記録し、P1の2位と3位が入れ替わりました。

 4位と5位がフェラーリのサインツとルクレール。P1と比べてサインツがルクレールより前に来ました。

 マクラーレンのもう一人のドライバー、ピアストリは8位です。ここ数戦、ピアストリの調子が上がりません。

 決勝がこの順位だと仮定した場合、コンストラクターズ1位のマクラーレンと2位のフェラーリはどちらも22ポイントの獲得となりますので、ポイント数の差に変化は無いことになります。

練習走行3 P3 (2024年11月22日金曜日開催)

 世界最高峰の自動車レース、F1の2024年シーズン第22戦ラスベガスGPは現地時間22日金曜日午後6時30分から練習走行の3つ目、P3が始まりました。日本時間の23日土曜日午前11時30分です。

 ベストラップの上位3人はメルセデスのラッセル、マクラーレンのピアストリ、フェラーリのサインツで、各チームのセカンドドライバーが並びました。1分33秒台を記録したのはこの3人だけでした。

 マクラーレンのノリスが4位、レッドブルのフェルスタッペンが5位です。決勝がこの順位だと仮定した場合、2人のポイント数の差は2ポイントですので、フェルスタッペンのワールドチャンピョンシップは次のレースに繰り越されることになります。

 コンストラクターズポイントではマクラーレンが30ポイント、フェラーリはルクレールが12位でポイント獲得できませんでしたのでサインツの15ポイントのみとなり、2チームの差が開くことになります。