F1アブダビGP 決勝

 世界最高峰の自動車レースF1最終戦アブダビGPの決勝レースは現地時間12月8日(日)午後5時、日本時間午後10時にスタートした。

 マクラーレンのランド・ノリスがポール・トゥ・ウィンで優勝した。3番グリッドがスタートしたフェラーリのカルロス・サインツが2位に、19番グリッドからスタートしたフェラーリのシャルル・ルクレールがスタート直後からオーバーテイクを繰り返して3位に入った。

 フロントローの2番グリッドからスタートしたマクラーレンのオスカー・ピアストリはスタート直後に4番スタートのレッドブル、マックス・フェルスタッペンに接触され順位を大幅に下げたが10位まで順位を戻した。

 マクラーレンとフェラーリとの間で争われていたコンストラクターズ・チャンピオンはフェラーリの二人が2位、3位と高い順位となったものの、マクラーレンのノリスが得点差が大きい1位となったことでポイント差を埋め切れることができず、マクラーレンのチャンピオンが決定した。

 ノリスとルクレールとの間のドライバーランキング2位争いはノリスが勝ち取り、ピアストリとサインツとの間の4位争いもピアストリが獲得した。

 アルピーヌとハースとの間にあったコンストラクターズ6位競争については、予選4位のハース、ニコ・ヒュルケンブルグがペナルティで7番スタートとなり、アルピーヌのピエール・ガスリーの後方から追い上げたものの前に出られず、アルピーヌがコンストラクターズ6位、ハースが7位に終わった。

(2024年12月9日)

※来シーズン2025年のF1開催スケジュール

2025年3月 オーストラリアGP

        中国GP

2025年4月 日本GP

        バーレーンGP

        サウジアラビアGP

2025年5月 マイアミGP

        エミリオ・ロマーニャGP

        モナコGP

        スペインGP

2025年6月 カナダGP

        オーストリアGP

2025年7月 イギリスGP

        ベルギーGP

2025年8月 ハンガリーGP

        オランダGP

2025年9月 イタリアGP

        アゼルバイジャンGP

2025年10月 シンガポールGP

         アメリカGP

         メキシコGP

2025年11月 ブラジルGP

         ラスベガスGP

         カタールGP

2025年12月 アブダビGP

※2025年のドライバー(カッコは報道などによる予想)

マクラーレン    ランド・ノリス

          オスカー・ピアストリ

フェラーリ     シャルル・ルクレール

          ルイス・ハミルトン(メルセデスから移籍)

レッドブル     マックス・フェルスタッペン

         (リアム・ローソン、セルジオ・ペレス)

メルセデス     ジョージ・ラッセル

          キミ・アントネッリ(ニューカマー)

アストン・マーティン フェルナンド・アロンソ

           ランス・ストロール

アルピーヌ     ピエール・ガスリー

          ジャック・ドーハン(ニューカマー)

ハース       オリバー・ベアマン(ニューカマー)

          エステバン・オコン(アルピーヌから移籍)

レーシング・ブルズ 角田裕毅

         (リアム・ローソン、アイザック・ハジャー)

ウイリアムズ    アレキサンダー・アルボン

          カルロス・サインツ(フェラーリから移籍)

キック・ザウバー  ニコ・ヒュルケンブルグ(ハースから移籍)

          ガブリエル・ボルトレート(ニューカマー)

F1アブダビGP グリッド降格

予選4位 ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)→7番手スタート

 予選Q1 追い越し禁止であるピット出口のトンネル区間で2台を追い抜いたため3グリッド降格

 

予選14位 シャルル・ルクレール(フェラーリ)→19番手スタート

 エナジーストア交換のため10グリッド降格

 エナジーストアはパワーユニットの回生システムでエネルギーを一時的に溜めておくバッテリーのこと。ルクレールのマシーンは1シーズンの使用制限の2基をすでに使っていた。

 

予選16位 アレキサンダー・アルボン(ウイリアムス)→18番手スタート

予選19位 フランコ・コラピント(ウイリアムス)→20番手スタート

 ウイリアムスの2台はどちらもギアボックスを交換し、5グリッド降格

 ギアボックスの1シーズンの使用制限は5セットまで。アルボンのマシーンは6セット目、コラピントのマシーンは7セット目になる。 

F1アブダビGP 予選

 F1最終戦アブダビGP予選は現地時間午後6時、日本時間午後11時にUAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビにあるヤスマリーナサーキットで始まった。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは走行中にハースのケビン・マグヌッセンが壊したポールを車体下に挟み込んでしまいQ1敗退した。

 また、フェラーリのルクレールはQ2敗退し、14番目のタイムとなった。

 Q3ではコンストラクターズ争いをしている2チームの3人が上位に入った。マクラーレンのランド・ノリスがトップ、オスカー・ピアストリが2位、フェラーリのカルロス・サインツは3位だった。

 4位はハースのニコ・ヒュルケンベルグ、5位はレッドブルのマックス・フェルスタッペン、6位はアルピーヌのピエール・ガスリーで、上位6人が1分22秒台だった。

 フェルスタッペンのアブダビGP連続ポールポジション記録は4戦で途切れることになった。

 コンストラクターズ争いをしているマクラーレンとフェラーリは21ポイント差。ドライバーズ2位争いのノリスとルクレールは8ポイント差、4位争いのピアストリとサインツは19ポイント差になっている。

F1アブダビGP フリープラクティス3

 F1最終戦アブダビGPフリープラクティス3は現地時間12月7日午後2時半、日本時間午後7時半にUAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビにあるヤスマリーナサーキットでスタートし、上位6人が1分23秒台を記録する展開となった。

 特にマクラーレンのオスカー・ピアストリは、昨シーズンのアブダビGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが予選で出した1分23秒445を上回る1分23秒433を記録した。2位は同じマクラーレンのランド・ノリス、3位はメルセデスのルイス・ハミルトンだった。以下、レッドブルのマックス・フェルスタッペン、フェラーリのカルロス・サインツまでが1分23秒台となった。

F1アブダビGP フリープラクティス2

 F1最終戦アブダビGPフリープラクティス2は現地時間12月6日午後5時、日本時間午後10時から始まった。

 ベストラップの記録を1分23秒台まで早めることができたマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリ、ハースのニコ・ヒュルケンベルグがトップ3に入った。

F1アブダビGP フリープラクティス1

 F1最終戦アブダビGPフリープラクティス1はルーキーとして日本人ドライバー二人が参加した。

 平川亮は自身がリザーブドライバーを務めるマクラーレンからオスカー・ピアストリのマシーンに乗って1分25秒874と14番目のタイムを記録した。

 もう一人の日本人ルーキードライバー岩佐歩はVCARBから角田裕毅のマシーンに乗り1分26秒121と17番目のタイムを記録した。岩佐は鈴鹿サーキットで行われた日本GPで当時、角田のチームメイトだったダニエル・リカルドのマシーンにもルーキー参戦している。

 F1では各マシーン、1シーズン1回は決勝レースへの出場が2回以下のルーキードライバーを乗せなければならないルールになっている。例年最終戦のFP1に多くのルーキードライバーが参加している。

 アルピーヌはハースへの移籍が決まっているエステバン・オコンに代わって来シーズンに起用する予定だったジャック・ドーハンを1レース早く出走させることになった。

 フェラーリはサインツのマシーンにシャルル・ルクレールの弟、アーサー・ルクレールが代わりに乗ることになった。兄弟が同時に参加する例としては兄のミハエル・シューマッハがフェラーリから、弟のラルフ・シューマッハがトヨタから参加したことがあるが、同じチームから兄弟が参加するのは初めてのことになる。

 レッドブルではフェルスタッペンの代わりにアイザック・ハジャーがステアリングを握り、ウイリアムズではアルボンの代わりにルーク・ブラウニングがマシーンにのった。

 また、アストン・マーチンではストロールの代わりにフェリペ・ドルゴヴィッチが出走した。ドルゴヴィッチは同じアストン・マーチンのアロンソより上位の9番目のタイムを記録した。

 フリープラクティス1の上位3人はいずれも1分24秒台を記録したフェラーリのルクレール、マクラーレンのランド・ノリス、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。

平川亮がマクラーレンの練習走行に参加

 世界最高峰の自動車レースF1の最終戦アブダビGPでは、マクラーレンが日本人ドライバーの平川亮(30歳)が練習走行に参加すると発表しました。

 今週12月6日から8日にかけてUAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビにあるヤス・マリーナ・サーキットで開催されるアブダビGPで、初日12月6日に行われる練習走行1に平川亮がマクラーレンのマシーンで出場することが決まりました。

 平川亮は現在、マクラーレンのリザーブドライバーとして参加しており、今回はオスカー・ピアストリのマシーンに乗ってレース前の最終調整をすることになりました。

 F1ではマシーン1台につき、練習走行で1回は新人ドライバーを乗せなければならないというルールがあります。マクラーレンはすでにメキシコGPでもう一人のリザーブドライバー、パトリシオ・オワード(Patricio O’Ward、25歳、メキシコ出身)がランド・ノリスのマシーンに乗って練習走行に参加していました。平川亮がピアストリのマシーンに乗ることでマクラーレンはこのルールをクリアすることになります。

 アブダビGP練習走行1は現地時間12月6日金曜日午後1時半、日本時間午後6時半にスタートします。 

(12月6日)

アブダビGP アルピーヌ オコンに代わってジャック・ドーハンが参戦

 今週末開催される世界最高峰の自動車レースF1の最終戦アブダビGP(Abu Dhabi、UAE)で、アルピーヌ(BWT Alpine F1 team)はエステバン・オコン(Esteban Ocon、France)に代わってリザーブ・ドライバーのジャック・ドーハン(Jack Doohan、Australia)が参戦すると発表した。ドーハンは来年2025年シーズンにアルピーヌの正式ドライバーとして全レースに出走することが決まっていた。一方のオコンは2025年シーズンはハース(MoneyGram Haas F1 team、USA)に移籍することになっていた。

 これにより、オコンはアブダビGPのレース終了後にヤス・マリーナ・サーキット(Yas Marina Circuit)で予定されている来年シーズンを想定したテスト走行にハースから参戦できることとなった。

 また、ドーハンもこのテスト走行にアルピーヌから参加でき、アルピーヌ、ハースの両チームにとってよりよい判断が下されたと考えられている。

 

(2024年12月3日)